こんにちは。
家の囲いを徐々に外して、数年間空いていたこの家の全貌が徐々に見えてきて ワクワクしているkakumaです。
4月第2、3週の休日に熊狩りをしました!
第2週目は、悪天候(濃霧)のため、熊は見つかりませんでした。
しかし、「熊は間違いなくここにいた」ということは一目で分かります。

この写真の中央に、枝が不自然に密集しています。
これは、ここで熊が木の実などを食べた跡です。
冬眠する前に、ここでたらふく食べたのでしょう。

これは、熊じゃないけど、イノシシの寝床です。
土を浅く掘ってますね。
イノシシは、同じ寝床をある程度長く使うそうです。
山をしっかりと観察しながら歩くことで、このような動物たちの跡を見つけることができるんですね!
第3週目は曇天だったけど、熊を探すことができる天候でした。今回の猟場となる山は、写真中央から少し左の、てっぺんに松がある山。

午前の勝負では、この松のあたりに、鉄砲撃ちが静かに待機。
僕を含めた勢子は、鉄砲撃ちの方に熊を誘導するために最適な場へと着く。
この猟の頭領は、鉄砲撃ちと勢子の動きをしっかりと見れる位置につく。
皆が位置についたら、勢子が「よーーい!」「ほーーい!」と声を山に響かせる。
山に響く勢子の声は、鳥肌が立つほど格好いいものだ。
そして、どんどん血がたぎってくる。
さて、もしこの山に熊がいれば、必ず動く…
(熊は基本、人間に会いたくないから)
しかし、何の動きもこの猟場では感じられなかった。残念。
午後。2つのグループに分けて、2か所で勝負することにした。
僕がいたグループの猟場はここ。

双眼鏡で、黒い点(熊)をとにかく探すが、不在。
残念。
この時で、すでに16時を過ぎていた。
今日も先週に引き続き、「成果無しか…」と残念に思っていたその時。
「獲ったぞ」
連絡が入った!!

もう一方のグループのマタギたちが、熊を山から授かった。
首元に三日月模様の入った、ツキノワグマだ。
この夜、マタギたちは僕にこう言った。
「熊は山からの授かりものだ。
熊が山にいるかいないかは、
山が決めることであって運命なんだ。
だから、今日お前のところに熊がいなかったのは、
運命だし、山がそうしたんだ。」
”人間は、山に生かされている”
これがマタギの感覚の一つ、そして自然への敬意なんだなと感じた。
これからも、このようなマタギの自然に対する感覚と自然への敬意を学んでいきます。
狩りの後、反省会という名の飲み会。
この熊の生レバーを食べる。
んっ!!!!!!!!!!
うますぎる。なんだこれ。
調味料何もつけなくても、味がすごい濃い。
レアに炙ったくらいのもまた良い。
あっという間に酒が空いていきました(笑)
最後に、これだけは紹介しておかねば…
皿の右下にある丸いものが、万能薬として名高い、熊の胆(胆嚢)です!
(血が苦手な方のためにモザイクをかけています。写真クリックでモザイクの無い画像が見れます。)

これを、薪ストーブの上でじっくりと乾燥させると、万能薬になるんです。
山熊田のじいちゃんたち曰く、極度の二日酔いでも、20分で治るらしい(笑)
俺も今度、飲んでみたいな(笑)
今週土日が、この春最後の熊狩り。
猟場は、山熊田マタギがずっと昔から猟場としてきた山熊田の山。
古来から継承され続けている山熊田マタギの熊狩りを、五感をフルに使って学んできます!
また来週。
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