去る9月3日、三条市下田地域「中浦ひめさゆり森林公園」にて三条楽音祭を開催しました!
エチゴノートのスタッフも運営に関わる三条楽音祭。
今年も延べ3100人を集め、大盛況のうちに幕を閉じました!
今回は少し遅くなってしまいましたが、スタッフ目線の主観イベントレビューをお届けします!
撮影・編集:ケンオー・ドットコム様

(左上→右上)KODAMA & THE DUB STATION BAND、Polaris、SAIRU
(左下→右下)SAKi & the factor、GOOFY KINGLETS、久保田リョウヘイ
今年の出演アーティストは
・Polaris
・KODAMA & THE DUB STATION BAND
・SAKi & the factor
・SAIRU
・GOOFY KINGLETS
・久保田リョウヘイ
の6組。
更に、新潟で活躍するサウンドシステム「LIGHT-ON SUPER-DISCO」、セレクター「Mystic Warrior」「RADA」が選りすぐりのレコードを鳴らし続け、オープンからクローズまで終始、音が途絶えることなく、大盛り上がりの一日でした。

今年は何が良かったって、天気!
暑くもなく、寒くもなく、空は秋晴れそのもの!
開催前までは天気予報がコロコロ変わり、スタッフからも「胃が痛い」とか「どしゃぶりで中止になったらどうしよう」なんて声が漏れる始末。
「こればっかりはどうしようもない!雨に降られたら降られたでしょうがないっしょ!」
って肚を決めてましたが、蓋を開ければ超快晴。
お天道様に大感謝。
おかげでお客さんもスタッフも出演者も、みんな気持ちよ〜く一日を過ごすことが出来ました。
今年は図らずも序盤は踊れるパーティーバンド、中盤にしっとりとしたチルタイムアーティスト、終盤はグルーヴを楽しめるダブバンドっていう構成になりました。
それぞれのバンドが個性豊かなパフォーマンスでお客さんも大満足のご様子◎
各アーティストの主観レビューをちょっとだけ書いてみようと思います!

まずは新潟代表!Goofy Kinglets!
ケルト音楽を中心に色んな民族楽器と4つ打ちを織り交ぜた、踊れるエスニック・ミュージックで開始早々、ステージ前を大盛り上がりのダンスフロアに仕上げてくれます。
最初から最後まで飛ばしっぱなしの約50分間。
三条楽音祭のスタートダッシュをバッチリ決めてくれました。
余談ですが、ドラムのローザンヌ・マサユキ氏は事前準備のデコレーション作りからご協力頂いてしまいました!おかげさまでcon氏のデコレーションは今までの三条楽音祭とは一味違うテイストをステージにもたらしてくれる最高の出来に!
本当にありがとうございました。

次に現れたのは「旅する音楽」を標榜するジャムバンド、SAIRU!
Goofy Kingletsが温めてくれたステージ前には既に人がたくさん。
でも、SAIRUは年初に豪雪JAMで来県したばかりで新潟二回目。
ブッキングした側としては最高に格好いいバンドだってことは自信満々だったのですが、SAIRUが現れてもお客さんはちょっとステージ前で様子見の雰囲気…
さて、どうなるか…!
…いや、やっぱ最高!
SAIRUの真骨頂はライブに有り!
1曲目が終わる頃には初見で様子見だったお客さんも激しく身体を揺らして踊る踊る!
そして、フロントマン(賑やかし)のKoheiくんが前に来るようお客さんを煽ってからは最後まで大騒ぎ!
踊る!笑う!写真撮る!撮られる!日本酒回す!飲む!で、また踊る!
いや〜。盛り上がりました!
SAIRUのブログにも三条楽音祭当日の旅の模様が載ってます。
こちらも楽しいので、是非お読み下さい◎

3バンド目はSAKi&the factor!
これまでの2バンドから一転。
夕方前にしっとりとした音楽がひめさゆり森林公園に響き渡ります。
やーまん酒家でKenji Jammerと来県した時にも記事にしたSAKi&the factor。
三条楽音祭で見たいという声も多く、待望のライブです。
演奏開始時、機材トラブルに見舞われたものの、逆境を跳ね返すようなJAM SESSIONを繰り広げたのはさすがの一言。
Jody君の変幻自在のギターとYAOさん(from Dachambo)の百戦錬磨のドラムにSAKiちゃんの伸びやかな声が乗り、お客さんも幸せそう◎
SAKi&the factorの独特の包み込むような優しさが、自然の美しさと相まってでみんなの心が洗われる瞬間でした。
最後には司会のSWAMP君も飛び入りでフリースタイルを披露!
聞かせる歌からジャムセッション、フリースタイルまで、幅広い音楽を堪能できて大満足でした。

そして、ある意味、三条のお客さんの一番のお待ちかねだったかもしれないアーティスト、ハンドパン奏者久保田リョウヘイの登場です。
今回の三条楽音祭、当初5バンドの出演予定でしたが、とある人から金物の街でハンドパンの演奏をブッキングしてみないか、という打診があり、実現したハンドパンLIVE。
上の写真にあるように、ステージ前にお客さんがズラッと座り、ハンドパンの調べに耳を澄ますシチュエーションが最高でした。
久保田くんも初の野外フェス出演ということで、すごく楽しんでくれたみたい。

joint細海(ほそがい)さんがこの演奏とYuki Yokoyama君のライブペイントの為にわざわざ魚沼から竹を運び、組み上げてくれた素敵な竹テントは今年の楽音祭の大きな華となりました。
演奏する久保田くんの後ろには土に還る顔料だけで書かれたライブペイントと、こちらも土に還る竹テント。
100%オーガニックな雰囲気の中に鳴り響くハンドパンの優しい金属音にスタッフ含め、みんな、癒されてました。

久保田くんの演奏が終わる頃には山も夕陽に染まり、ひめさゆり森林公園が一番綺麗な時間帯を迎えます。
そして、とうとうレジェンド達の登場です。
そう。KODAMA AND THE DUB STATION BAND三条楽音祭出演の瞬間です!
ゆっくりとステージの上に現れたメンバー。
セッティングを済まし、こだま和文さんがトランペットを構えます…
!!!!!
一吹きで鳥肌が走りました。
夕暮れの森に響く、こだまさんの音。
透き通っていて、強いわけではないのにスッと耳に入ってくる純粋で真っ直ぐな音。
衝撃と感動。
たぶん、あの場にいたみんなが忘れられないんじゃないかな…
そして、こだまさんを最大限にリスペクトしながら支える、骨太でドシッとした、DUB STATION BANDの演奏。
日本最高峰のダブ&レゲエに骨抜きです。
「JENKA」や「Take Five」など、誰もが知ってる曲を演ってくれるのもこだまさんの醍醐味。老若男女、みんなが嬉しそうに踊っていたのが印象的でした。
みんなが楽しめて、満足できて、感動する。
そんな、幸せすぎる時間を過ごさせてもらいました。

19時を回り、あたりはいよいよ暗くなり、最後のバンドの登場です。
暗くても、お客さんはパンパン。
上の写真、すごいでしょ。
三条市在住の折り紙造形家、con君が丹精込めて作ったデコレーションに照明が透けて幻想的な夜がやってきました。
デコレーションで異世界のような雰囲気に包まれたステージに、オオヤユウスケさん、柏原譲さん、あらきゆうこさんが現れます。
みなさんお待たせしました。Polarisが登場です!
静かに楽器を構えると、あのPolaris独特の単音ひとつひとつが響き渡るギターが鳴り始め、続いて柏原さんの地を這うような重低音ベースがうねり始め、あらきさんの軽快なリズムが絡みつき…いつの間にか浮遊感漂うダブポップの出来上がり!
「ああ、Polarisが三条にやってきたんだな!」と初めてここで実感(笑)
セットリストも1時間ちょっとの演奏の中で「光と影」「季節」「It’s Alright!!」等、代表曲が目白押し。それでいて、FISHMANSのカバー「SEASON」までも演奏!
まさかまさかのサプライズ。驚きと感謝です!
想像を遥かに超える多幸感溢れたライブで、最高に盛り上がり、大団円を向かえることが出来ました!
(来てくれたお客さんは翌日から仕事になったんだろうか…笑)

やはり、書き出すと止まらなく、長文になってしまいましたが、三条楽音祭の雰囲気、伝わりましたでしょうか?
来年、2018年は10周年の節目の年。
きっとまた最高の一日になると思うので、是非、足を運んでくださいね!
最後に、三条楽音祭のフォトギャラリーをご紹介!
https://photo.rakuonsai.com/
写真は三条在住の写真家、アリモトシンヤ氏撮影です。
さすがのクオリティ!
このサイト「エチゴノート」は冬の間も何か面白いことがあれば取り上げて行きますので、ちょくちょく見に来てね!
ではでは、遅くなりましたが、三条楽音祭主観レビューでした!
また来年、一緒に遊びましょう〜!!
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